学習室+α(CPP受験)

Table of Contents

学習室+α

学習室+αは、ランダムな内容構成になっています。お気軽にご活用ください。

ご利用は、自己責任でお願いします。個別の質問やお問合せにお応えすることはできません。


1森田療法

森田正馬が考案した精神療法。当初は、神経質の治療に利用されていた。森田は、病を素質(ヒポコンドリー基調)✖️機会✖️病因(精神交互作用)と考えた。

ヒポコンドリー基調:
いたずらに病苦を気にすること。
精神交互作用:
ある感覚に注意を向けると感覚が強くなる。感覚が強くなるとさらに注意が強くなる。

「治療の過程」
第1期 絶対臥しょく期
個室で、食事、トイレなど以外は、布団にねる。
第2期 軽作業期
外に出て、軽い作業をする。主治医との面談や日記指導を受ける。
第3期
作業期 寝ている時以外は、何らかの活動に従事する。
第4期
社会生活準備期 社会生活の準備をする。

2内観療法

吉本伊信の「身調べ」を応用した心理療法。
母、父、兄弟、姉妹、身近な人に対して、・してもらったこと、・して返したこと、・迷惑をかけたことを繰り返し思い出す。
不登校や非行、アルコール依存、うつ状態、心身症に改善がみられる。

3オペラント行動

オペラント行動研究の基礎を築いたのは、B,F,Skinner.です。マウスや鳩を使って、研究をしましたが、マウスのスキナー箱での研究が有名です。オペラント行動とは、自発的な行動です。行動直後の刺激に応じて、行動が生起する頻度が変化する行動です。例えば、パチンコとか。

 4系列位置効果

単語リスト(系列)などを暗記して、思い出す(再生)時の効果を系列位置効果と言います。乱暴ですが簡単に言うと、系列(暗記するリスト)のどの位置にある単語が覚えやすいかという事です。(注意 単語以外でもかまいません。理解しやすように単語の暗記学習として説明しています。)
系列位置効果には、初頭効果と新近効果の2つがあります。
暗記した後、リスト(系列)の最初の方と最後の方の単語の再生率が、リスト(系列)中間の単語よりも高くなります。単語の再生率をグラフにするとU字型になります。最初の方に呈示された単語の再生率が高くなる事を初頭効果といい、最後に呈示された単語の再生率が高くなる事を新近効果と言います。
覚えた直後に、すぐ思い出すのではなく、少し時間をあける(遅延)と、新近効果はなくなります。初頭効果は変わらないです。このことから、最初に呈示される単語は繰り返される事が多くなるので、長期記憶に残りやすいが、新近効果では、長期記憶よりも短期記憶が利用されているとおもわれます。
次に単語の呈示時間を変えてみます。単語の呈示時間を長くすると、最初と中間の再生率が上がり、呈示時間を短くすると最初と中間の再生率が下がります。
単語を自由に思い出してもらうことを自由再生法、なんらかの制限をつけて思い出してもらう方法を系列再生法と言います。系列再生法の例として、呈示された順に単語を思い出してくださいなどがあります。
初頭効果や新近効果などの系列位置効果を考える時の再生法は、自由再生法が前提になっています。

5対応バイアス

偏りや偏った見方をバイアスと言います。
他者の行動を説明する時、状況や環境的要素を軽視して、他者の気質や個性などの内面的な面を重視しすぎる傾向があり、これを対応バイアスと言います。根本的帰属エラーとも。例えば、あの子は、なんで怒ってるのかな?あの子は、怒り易い性格だからね〜。
自分の行動を説明する時は、対応バイアスとは逆の見方をする傾向があり、行為者・観察者バイアスと言います。例えば、環境がよくないんだな。だから、絶対うまくいくわけないわ〜。

6非行少年

少年法で、家庭裁判所の審判に付される非行のある少年(非行少年)は、以下にように区別されています。

犯罪少年
14歳以上で罪を犯した少年
触法少年
14歳未満で罪を犯した少年
ぐ犯少年
将来、罪を犯したり、法に触れる行為をするおそれのある少年

7目的的行動主義

行動は特定の対象や目標に向かって方向づけられている。そして、行動は、その対象に近づいたり遠ざかったりしながら持続していく。Tolman,E.C.は、このような特徴を目的的と名ずけて、その立場を、Watson,J.B.の行動主義に対して、目的的行動主義とよびました。

8高原現象

プラトーのことです。運動や楽器など技能の習得過程で、時間や回数をこなしていくほど上達するのですが、途中で上達が停滞してしまうことがあります。これを高原現象といいます。

9Havighurst,R.J.による発達課題リスト

Havighurstは、発達の課題を考えました。
幼児期:善悪の区別する学習。良心の発達。
児童期:人格の独立性の達成。友だちと仲良くする。
青年期:職業の選択と準備。自分の身体構造を理解して身体を有効に使う。

10 ホメオスタシス

Cannon,W.B.が命名した。生体内の内部環境を恒常的に保つこと。例えば、体温調節や血糖値の調節などがあります。

11自己効力

Bandura,A.は、うまく実行できるという確信の程度を自己効力とよびました。自己効力は、英語でself-efficacyです。

12逆向抑制

2つの学習をした時、後から学習したことが最初の学習を妨害してしまうこと。学習内容が似ていたり、2つの学習が時間的に接近してる場合、後からの学習の量が多い時、逆向抑制は大きくなります。反対に最初の学習が、後から学習したことを妨害してしまう事を順向抑制と言います。忘却の要因の1つでもある記憶の干渉は、この順向抑制と逆向抑制があります。

13投影法

心理検査で、曖昧な刺激に対する被験者の反応を分析、解釈するものです。投影法という用語を初めて用いたとされるのは、Frank,L.K.で、構成法、解釈法、洗浄法、組み立て法、歪曲法の5種類に、投影法を分類しました。未分化な素材に構造を与える方法が構成法で、例えば、ロールシャッハ。解釈法は、被験者に、絵のようなものなどを見て、解釈してらうもので、例えば、TATやP-Fスタディー。心理療法と線を引きにくいのですが、心理劇や人形遊び、箱庭療法などが洗浄法です。例えば、人形遊びを通して、いろいろ分析、解釈したりするわけですね。組み立て法は、モザイクテストのように、無意味と思われるパーツを組み立て、何かを作っていくものです。最後に、言語の表出などのコミュニケーション時の反応を解釈するものを歪曲法に分類しました。

14攻撃性

・Freud,S.(精神分析学)とLorenz,K.(比較行動学)は、攻撃性を本能的なものとしている。しかし、Freudは、攻撃性を破壊的、非生命的なものとしたが、Lorenzは、種の維持と進化に貢献する有益な特性であるとしている。
・Dollard,J.は、欲求不満ー攻撃仮説を提唱した。攻撃性は、欲求不満(フラストレーション)によって引き起こされるというもの。(正確には、欲求不満により、攻撃動因が喚起されて、攻撃行動が引き起こされる。)Dollardは、不快な感情が発散される(カタルシス)によって、攻撃行動が抑制されるという主張もしている。
・攻撃手がかり説をBerkowitz,L.が提唱した。怒りなどの不快な情動状態には、攻撃への動機が含まれていて、そこに攻撃的な意味を帯びた手がかりがあると、攻撃行動が促進されるというもの。簡単に言うと、例えば、そばに武器がある方が、攻撃行動が高くなるということ。
・社会的学習説による攻撃行動は、Bandura,A.のモデリング理論で説明できます。子どもは、攻撃行動を観察すると攻撃行動が獲得されます。代理強化などにより攻撃行動が促進されます。例えば、攻撃行動が有効であることを見たりする事で、子どもの攻撃行動が促進されたりするということです。
・テレビなどの暴力シーンは、社会的学習説では、攻撃行動を促進すると考えるが、欲求不満ー攻撃仮説では、カタルシスによって、攻撃行動は抑制されると考えている。

15YーG性格検査

アメリカのギルフォードらが考案した人格目録をモデルに、矢田部達郎らによって、作成された。因子分析の手法で作成されている。特製論の立場から性格を多次元的にとらえている。12尺度からなる質問紙形式の検査である。

「12尺度」
D 抑うつ性、C 回帰性傾向、I 劣等感、N 神経質、O 客観性がないこと、Co 協調性がないこと 、Ag 愛想の悪いこと、G 一般的活動性、R のんきさ、T 思考的外向、A 支配性、S 社会的外向

16自律訓練法

精神科医のSchltz,J,H.によって、体系化された。Vogt,O.の催眠研究に端を発している。心身のリラクゼーションをはかる。

17リスキーシフト

集団での決定が、個人の決定よりもリスクを伴ったものになりやすいことをリスキーシフトという。Stoner,J,A,F.によって見出された。
逆に、集団で討議することで、安全性の高い決定がなされることもあり、これをコーシャスシフトという。

18特別支援教育とは

「特別支援教育」とは、障害のある幼児児童生徒の自立や社会参加に向けた主体的な取組を支援するという視点に立ち、幼児児童生徒一人一人の教育的ニーズを把握し、その持てる力を高め、生活や学習上の困難を改善又は克服するため、適切な指導及び必要な支援を行うものです。 平成19年4月から、「特別支援教育」が学校教育法に位置づけられ、すべての学校において、障害のある幼児児童生徒の支援をさらに充実していくこととなりました。
(文部科学省HPより)
平成19年4月に、それまでの障害の程度等に応じて、特別の場 で指導を行う特殊教育から、障害のある児童生徒一人一人の教育的ニーズに応じて適切 な教育的支援を行う特別支援教育への転換された。

19ストレンジ・スチュエーション法

愛着の質を測る方法で、Ainsworth,M,D,S.が開発した。プレイルームにいる乳児に養育者との分離や見知らぬ他人と対面させて、乳児の反応を観察した。
回避型の愛着タイプ(A型)の乳児は、親の分離に泣いたり混乱することはなく、再会時には、親から目をそらしたり、親を避けようとする行動が見られる。親を安全基地として、親から離れたり、戻ったりしながら、部屋の探索行動をすることがない。親とは、かかわりなく行動する。
安定型(B型)の乳児は、親との分離時に泣いたりするが、再会すると積極的に身体接触を求めて、容易に落ち着く。親や他者に肯定的な態度を見せることが多く、親との分離時、第三者の慰めを受け入れることができる。親を安全基地として、積極的に探索行動を行う。
アンビバレント型(C型)の乳児は、分離時に強い不安や混乱を示す。再会時には、強い身体接触を求めるが、その一方では、親に対して怒りを示したり、激しく親を叩くなどの行動が見られる。全般にわたって、行動が不安定で、親を安全基地として、安心して探索行動を起こすことができない。親に執拗にくっついて離れない。

20 天井効果

テストの結果において、得点が高得点に集中して、個人の得点差が区別しにくくなる状態。逆に低得点に集中している場合を、床効果という。

21 Galton,F.

心理測定の父と呼ばれる。Darwin,C.が従兄弟であることから遺伝学の自然淘汰説に影響を受けている。能力や心理的機能などの個人差の測定をおこなった。統計的手法を用いて、正規分布や相関指数などをあみだした。他にも質問紙法、言語連想法、双生児法などの方法を開発した。

22 対連合学習

例えば、犬という単語を見たり聞いたりして、dogと答える学習。テスト時に提示する方を刺激項といい、答える方を反応項という。この場合、犬が刺激項で、dogが反応項である。

23 偏差値

ある集団の測定値を平均値を0、標準偏差を1にしたものを偏差値(Z得点)という。

24STAI

Spielberger,C.D.は、状態・特性不安理論を唱えた。パーソナリティ特性としての不安と一時的に生じて時間とともに変化する状態不安とに区別した。STAIは、状態不安と特性不安を質問紙形式で捉えようとするもの。

25 変数

独立変数は、説明変数や予測変数と呼ばれることもある。基本的に原因となる変数で、時系列的に先にくる。従属変数は、基準変数、応答変数、目的変数と呼ばれることもある。結果となる方の変数で、時系列的に後にくる。例えば、景気によって、失業率がどうなるかを考えると、景気をあらわす指数が独立変数となり、失業率が、従属変数となる。

26 社会的欲求

対人関係など社会的経験に関連する欲求。もしくは、社会的経験を通じて獲得される欲求。他者との関係で刺激され満たされる欲求である点が、生理的欲求と異なる。

27 病態水準

心理面接をすすめる過程で、病態水準をアセスメントすることは大切である。Kernberg,O.F.は、病態水準を次の3つに分けた。精神病水準:現実検討能力が重篤に侵されている。→非侵襲的、指示的受容的な援助。境界例水準:現実検討能力は著しく不安定。→直面化、逆転移の利用。神経症水準:現実検討能力は、比較的に保たれている。→洞察的援助、認知行動療法的介入

28 喪の作業(mourning work)

喪失した対象から離れていくためにとる心的過程の事。Freud,S.は、喪の作業を経ることにより、失った対象から離れて、新しい対象を求めることが可能になると言った。

29 学習障害

書字表出の障害→ディスグラフィヤ、読字障害→ディスレクシア、算数障害→ディスカリキュア

30 認知症

アルツハイマー病、血管性疾患、レビー小体病、ピック病(前頭側頭葉変性症)に分類。人格変化が顕著なのは、アルツハイマー病とピック病である。病初期から幻覚やパーキンソン症状がみられるのは、レビー小体病である。

31 相関係数

相関係数は、順序尺度であるので、例えば、相関係数が0.4は、相関係数0.2の2倍とはいえない。相関係数は、−1から1の値となり、0は相関が全くないということになる。

32 三項随伴性

応用行動分析の基本的な分析単位。弁別刺激、オペラント反応、強化子。

33 双生児研究

遺伝と環境が、発達にどのように影響するか明らかにするために考えられた研究法。一卵性双生児の差は、環境要因による。一卵性双生児での類似度が、二卵性双生児よりも高い時、遺伝要因による。

34 脳波

δ波 3Hz以下 熟睡、θ波 4-7Hz まどろみ、α波 8-13Hz 弛緩、β波 14-30Hz 覚醒・興奮

35 認知症の検査

スクリーニング検査
長谷川式認知症スケール(HDS-R)、国立精研式認知症スクリーニングテスト、Mini-Mental State Examination(MMSE)
重症度の検査
Mental status questionnaire(MSQ)、N式精神機能検査

言語性のみで構成されている検査
HDS-R、国立精研式認知症スクリーニングテスト
言語性と非言語性で構成されている検査
MMSE、N式精神機能検査

36 強化スケジュール

オペラント条件づけでの反応に対する強化の与え方。
全てに反応に強化子を与える。→連続強化
反応の一部に強化子を与える。→部分強化
部分強化には、スケジュールがあり、規則的(固定)か不規則的(変動)に強化を与えるかによって、固定比率強化、変動比率強化、固定間隔強化、変動間隔強化に分けられる。
例えば、ギャンブルは、変動比率強化で、お給料は、固定間隔強化と考える事ができる。

37 論理療法(REBT)

Ellis,A.が考案したRatinal Emotive Behavior Therapyを、国分康隆が論理療法と訳した。論理情動行動療法と呼ばれることもある。個人の問題を認知、感情、行動から捉えて、積極的に介入して問題解決を図る。
面接では、ABCDE理論を用いる。
Acivaiting event(出来事)

Belief (irrational belief 非合理的な信念)

Consequence(不健康な感情や行動)

Dispute(論駁、介入)

Effect(結果)

38ヒューリスティック

物事を判断する時、客観的な事実より過去の経験や知識を利用する事がある。そのため、客観的な事実とは違った判断をしてしまう。このような認知プロセスをヒューリスティックという。

39 ネガティビティバイアス

対人認知において、印象形成では、ネガティブな情報の方がポジティブな情報よりも重視されやすい。基本的には、他者をポジティブなものと捉える傾向を持っているので、ネガティブな情報があるとその情報に注目されやすくなって印象形成されるからである。
他者をポジティブなものと認知する傾向があることを、パーソンポジティビティバイアスという。

40 Caplan,G.の予防3段階

一次予防
精神疾患の発生予防 (情報提供と教育など)
二次予防
精神疾患の早期発見と早期治療
三次予防
精神疾患の再発防止と社会復帰の促進(リハビリなど)

41 Murray,H.A.

社会的欲求のリストを提唱。例えば、達成欲求や親和欲求などである。Morgan,C.Dと欲求-圧力理論に基づいたTAT(絵画統覚検査)を考案した。TATは、投影法検査である。

42 アウトリーチ

援助者や支援者が、利用者のもとに出向き、潜在的ニーズを把握するよう努める積極的なアプローチのこと。

43 共同体感覚

Adler,A.が提唱した。人間が生得的に持っている所属欲求であり、社会に参加する傾向を指す。私たちは、共同体の中で、所属感、信頼感、貢献感を持っている。共同体感覚の欠如が、心理的、行動的な問題と関わっている。そこで、Adlerは、治療において、共同体への建設的所属を重要視した。

44 オプティマルストレス

Selye,Hが提唱。ちょうど良いストレス状態のこと。この時、意欲的で、注意力、分析力、記憶力が高くなる。

45 双極性障害と関連障害

双極性1型障害 躁病のみか躁病と鬱病を繰り返す。(単一性と反復性)
双極性2型障害 軽躁病と鬱病の反復。
気分循環性障害 軽躁病と軽鬱病を反復して、その期間が2年以上ある。

46 適応指導教室

各市区町村教育委員会は、不登校児童生徒を対象に、学校以外の場所や空き教室を利用して適応指導教室を開設している。

47 回帰分析

ある変数を他の変数で説明や予測をする分析手法。説明される変数を目的変数(従属変数、応答変数)といい、説明する変数を説明変数(独立変数)という。説明変数が1つの時、単回帰分析、説明変数が複数 の場合、重回帰分析という。

48 事業所(職場)での4つのケア

セルフケア:労働者自身によるストレスへの気づき
ラインによるケア:管理監督者による職場環境の改善
産業保健スタッフによるケア:産業医、保健師、看護師、心理師など産業保健スタッフによるケア
事業所外資源によるケア:事業所外の期間や専門家によるサービスの活用
(厚生労働省 事業所のおける労働者の心の健康づくりのための指針(2006)より。)
2015年から、労働者が50名以上の事業所においては、毎年、1回の従業員のストレスチェックと労基署への報告が、事業者に義務づけられている。

49 A-Tスピリット

全体のマネジメントを行う主治医(Administrator)と心理面接を行う心理師(Therapist)が連携してクライエントに関わっていくこと。

50 アレキシサイミヤ

失感情症。自分の感情を言葉にすることが苦手。言葉に感情がともなわないので、対人関係が機械的になる。

51 忘却曲線

Ebbinghaus,Hは、2つの子音の間に母音をはさんだ3字からなる意味を持たない音節のリスト(無意味綴り)を作り、それを完全に暗唱をするのに必要な時間と一定時間経過後の再学習時で再び暗唱できるようになった時間を記録していった。そして、保持率から忘却曲線を考案した。保持率とは、原学習に要した時間から再学習に要した時間を引いて、原学習に要した時間で割って、100をかけたもの。
忘却曲線は、学習直後に100%覚えていたものが、20分で急激に降下して、その後は、水平な一定の水準を保つなだらかな下降曲線を描く。20分後に42%、1時間後に56%、9時間後には、64%忘却する。そして、6日後では、76%忘却する。

52 同調行動

Asch,S.E.によれば、多数が同じ行動をとると、斉一性への圧力が高まり、同調行動が起こりやすい。人数の多い少ないは、同調行動の起こりやすさには関係ない。

53 燃え尽き症候群

対人援助職(ヒューマンサービスを担う専門職)において、多くみられる。症状として、情緒的な消耗感、脱人格化(クライエントへの無情で人間性を欠くような感情や行動)、固執的な態度、個人的達成感の後退、行動異常などがある。

54 ケースフォーミュレーション

クライエント個々の問題がなぜ生じたのか、問題はどのように変化しているのか、問題が消失せずに続いているのはなぜか、問題を改善するためにはどのような介入が必要かといったことに関する仮説を立てること。

55 ゲートキーパー

自殺のサインに気づき、声をかけたり、必要な支援につなげるなどの適切な対応ができる人。

56 社会的適応尺度

Holmes,T.H.とRahe,R.H.が作成した。ライフイベントが健康の障害と関連しているとして、それぞれのライフイベントを点数化した。

57 WISC-IV

2011年に、IIIが改訂された。言語性IQ、動作性IQ、群指数がなくなり、言語理解、ワーキングメモリー、知覚推理、処理速度が取り入れられた。

58 複雑性PTSD

長期的、反復的な心的外傷体験の結果としておこるPTSDのこと。例えば、児童虐待や親のDV、学校での長期間にわたるいじめによるPTSDなど。

59 結晶性知能と流動性知能

Cattell,R.B.は、知能を結晶性と流動性に分けた。経験や学習によって形成されていく能力は、結晶性知能である。加齢の影響を受けにくい。例えば、小さい頃からの習慣によって獲得された事は、年をとっても忘れない。単語の理解や一般知識を問うことで、結晶性知能を測ることができる。流動性知能とは、新たな状況への適応能力である。計算や図形の問題、推理を問うことで流動性知能を測ることができる。加齢とともに低下しやすい。

60 コンテイナー

Bion,W.が提唱した概念である。治療構造は、クライエントとカウンセラーの関係を支えて保護するコンテイナー(受容器)としての機能を持っている。

61 脳内神経伝達物質

統合失調症は、ドーパミンの分泌障害があり、気分障害では、セロトニンの分泌に障害がみられる。薬物療法では、これらの脳内伝達物質分泌の調整をおこなう。

62 メラビアンの法則

言語、聴覚、視覚の各要素が矛盾したメッセージを発すると、聴覚38%、視覚55%、言語7%の伝達力をもつ。非言語情報の方が伝達力が強くなる。

63 乳児の原始反射

・自動歩行反射:脇の下から支えながら立たせて、右足に重心をかけてやると、左足を前に踏み出し次に右足を踏み出す反射。生後2〜4週間で消失。
・マグネット反射(起立反射):両脇を支えて立たせると脚が柱のようにまっすぐになる反射。生後2〜3ヶ月で消失。
・吸啜反射(口唇探求反射):口の周りに指で軽く触れると、その指を口でくわえようとする反射。生後3〜4ヶ月で消失。
・把握反射:手のひらを指で押すとその指を握る反射。生後3〜4ヶ月で消失。
・モロー反射:頭部を持ち上げた後、急に支えをはずし頭を落下させると、腕を外転、伸展させ指を広げ、その後、抱きつこうとする反射。生後3〜4ヶ月で消失。
・バビンスキー反射:足の裏をかかとからつま先にかけてこすると、親指が背屈し他の4本の指が開く反射で、生後8〜10ヶ月で消失。

64 アカシジア

動かずにはいられない衝動があって、同じ坐位,立位姿勢をとり続けることができない状態。身体を絶えず揺り動かし、体位を変え、下肢を組み直したり、歩き回ったりを繰り返す。抗精神病薬の副作用で生じるものが多い。

65 せん妄

時間や場所が急にわからなくなる見当識障害から始まる場合が多い。症状には、睡眠障害、幻覚・妄想、見当識障害、情動・気分の障害、神経症状がある。せん妄の原因は、疾患(脳卒中、認知症、パーキンソン病、神経変性疾患、髄膜炎、脳炎、電解質異常、腎不全、癌、甲状腺機能異常、インフルエンザなど)や加齢、薬、入院・手術によるものがある。

66 てんかん

脳の神経細胞(ニューロン)に突然発生する激しい電気的な興奮により繰り返す発作をてんかん発作という。脳波を測定すると棘波や鋭波がみられ、てんかんの診断に用いられる。
てんかん発作時の症状は、大脳の電気的な興奮が発生する場所によって様々である。
例えば、たとえば、手足をガクガクと一定のリズムで曲げ延ばしする(痙攣)間代発作や、手足が突っ張り体を硬くする強直発作、非常に短時間の意識消失が突然起こる欠神発作、全身や手足が一瞬ピクッとするミオクロニー発作、感覚や感情の変化、特殊な行動などいろいろな症状があらわれる複雑部分発作などがある。
睡眠不足、精神的ストレス、過労、飲酒、薬の飲み忘れなどは発作の引き金となることがある。
てんかん発作重積とは、発作から回復前に、次の発作が起こり、この状態が30分以上続く状態のこと。この場合、睡眠不足やストレスなど環境誘因は考えられず、器質的な要因によるところが大きい。

67 合理的配慮

障害者に対して、障害のない人と同じ権利を保障するための措置。ただし、過度の負担を求めるものではなく、本質から逸脱しない範囲で行われる配慮である。
2016年に施行された、障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律(障害者差別解消法)で、障害者に対して、必要かつ合理的な配慮をしないことも差別であると明示されている。

68 児童福祉施設

児童福祉法第7条 (児童福祉施設)
助産施設、乳児院、母子生活支援施設、保育所、幼保連携型認定子ども園、児童厚生施設、児童養護施設、障害児入所施設、児童発達支援センター、児童心理治療施設、児童自立支援施設、児童家庭支援センター

69 選択制緘黙(場面緘黙)

DSM-5での診断基準。
・他の状況では話しているにもかかわらず、話すことが期待されている特定の社会的状況(例:学校)において、話すことが一貫してできない。
・その障害が、学業上、職業上の成績、または対人的コミュニケーションを妨げている。
・その障害の持続期間は、少なくとも1カ月(学校の最初の1カ月だけに限定されない)である。
・話すことができないことは、その社会状況で要求されている話し言葉の認識、または話すことに関する楽しさが不足していることによるものではない。
・この障害は、コミュニケーション症(例:小児期発症流暢症)ではうまく説明されず、また自閉スペクトラム症、統合失調症、または他の精神病性障害の経過中にのみ起こるものではない。

70 認知症

DSM-5による認知症の診断基準
・1つ以上の認知領域(複雑性注意、遂行機能、学習および記憶、言語、知覚-運動、社会的認知)において、以前の行為水準から有意な認知の低下があるという証拠が以下に基づいている
(1)本人、本人をよく知る情報提供者、または臨床家による、有意な認知機能の低下があったという概念、および
(2)標準化された神経心理学的検査によって、それがなければ他の定量化された臨床的評価によって記録された、実質的な認知行為の障害
・毎日の活動において、認知欠損が自立を阻害する(すなわち、最低限、請求書を支払う、内服薬を管理するなどの、複雑な手段的日常生活動作に援助を必要とする)
・その認知欠損は、せん妄の状況でのみ起こるものではない
・その認知欠損は、他の精神疾患によってうまく説明されない(例:うつ病、統合失調症)

71 錐体外路症状と高プロラクチン血症

統合失調症の陽性症状(幻覚や幻聴、妄想など)には、ドーパミンを抑制する薬が使用される。しかし、ドーパミンの抑制による副作用もある。
その1つが錐体外路症状で、ドーパミンは、身体の細かい運動を自動的(無意識)に調節しているが、薬によってドーパミンが抑制されるので、ドーパミンによる運動の調節機能が働くなってしまう。
具体的な症状は、アカシジア ( 静坐不能;そわそわ落ち着かない、足がむずむずする、 絶えず歩きまわる )、アキネジア (無動症;動きが少なくなる、動きが鈍くなる、運動ができない)、ジストニア (筋肉の緊張による姿勢の異常;目が上を向く、舌が口から飛 び出る、ろれつが回らない、首がそり返る、体が傾く )、ジスキネジア (無意識に口が動く、舌のもつれ、手足が勝手に動く)、パーキンソン様症状 (振戦、体がうまく動かない、体が前かがみになって小刻みに歩く)などである。
2つめの副作用である高プロラクチン血症とは、薬が下垂体に働いて、ドーパミンを抑えてしまうことにより、プロラクチンというホルモン分泌を増やしてしまうことによる症状である。
具体的な症状としては、女性では、母乳がでる(乳汁分泌)、生理が遅れる(生理不順)、不妊の原因となる(無排卵・無月経)、胸がはって痛いなどがみられ、男性では、胸がふくらむ(女性化乳房)、性欲が落ちる(性機能低下)がみられる。

72強迫性障害

強迫性障害とは、自分の意思に関係なく、不合理な考えやイメージが頭に繰り返し浮かんできてしまう。それを振り払おうと同じ行動を繰り返してしまう。抑えようとしても抑えられない強迫観念と、それによる不安を打ち消すために無意味な行為を繰り返す強迫行為ある。
治療には、薬物療法と認知行動療法の2つを中心におこなわれる事が多い。薬は、主にSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)が用いられる事が多い。

73精神保健福祉法

精神精神障害者の福祉の増進および国民の精神保健の向上を図ることを目的とした法律である。

〔精神保健福祉センター〕
知識の普及、調査研究、保健所などの技術指導、保健相談、デイケア事業などを行う。(入院施設ではない)
〔精神医療審査会〕
措置入院・医療保護入院の定期病状報告を行い、入院継続の可否や処遇の妥当性を審査する。
〔精神保健指定医〕
精神障害者を入院させている精神科病院は、常時勤務する精神保健指定医を置かなければならない。
一定以上の診断または治療経験をもち研修課程を修了している医師に対し、申請に基づき厚生労働大臣が指定する。

患者の隔離(12時間以上)、身体拘束には精神保健指定医の判断が必要である。

〔入院形態〕
・任意入院
本人の同意(自らの意志)に基づく入院制度。
任意入院者から退院の申出があった場合は、原則退院させなければならない。ただし精神保健指定医の診察により、入院の継続があるとされた場合は、72時間を限りに退院をさせないことができる。なお、特定医師の診察でも12時間を限りに、任意入院患者の退院の制限を行うことができる。
・医療保護入院
精神保健指定医1名の診断の結果、精神障害者であり、医療及び保護のために入院の必要があるが、任意入院が行われる状態でない場合、その家族等の同意に基づき行われる入院形態。なお、特定医師の診察により12時間に限って入院させることができる。
・措置入院
2名以上の精神保健指定医が、精神障害のために自傷他害のおそれがあると認めた場合に、都道府県知事(指定都市市長)の権限により行われる入院形態。
・緊急措置入院
措置入院の要件に該当するが、急速を要し、措置入院による手続きを探ることができない場合に行われる、72時間に限って、1名の精神保健指定医の判断で行われる入院形態。
・応急入院
急速を要し、その家族等の同意が得られない場合に、精神保健指定医の診察により72時間に限り応急入院指定病院に入院させることができる。なお、特定医師の診察により12時間に限って入院させることができる。

精神科病院の管理者は、医療または、保護に必要な限度で患者の行動を制限することができる.ただし、信書(手紙)の受け渡しや行政機関の職員との面会などは、制限することができない。

信書(手紙)に同封された異物の受け渡しや任意入院患者の開放処遇を、症状によって制限することはできる。

患者およびその家族など(該当者がいない場合は市町村長)は、都道府県知事に対して退院および処遇改善を命じるよう請求することができる。

〔精神障害者保健福祉手帳〕
精神に一定の障害のある者は市町村長経由で都道府県知事に精神障害者保健福祉手帳の交付を申請することができる.
精神障害者保健福祉手帳は、平成7年に、精神保健法から精神保健福祉法への改正の際に創設された。
所得税・住民税控除など各種税制の優遇措置,公共交通機関運賃および 各種施設の利用料割引などを受けることができる。

74 障害者虐待防止法

障害者虐待の防止、障害者の養護者に対する支援等に関する法律(障害者虐待防止法)
障害者虐待防止法は、虐待の防止、早期発見、保護、自立支援などを行うことにより、障害者の権利利益の擁護に資することを目的としている。

障害者虐待防止法は、以下の3つの主体による障害者虐待について定義している。

1 「養護者」による障害者虐待 2「障害者福祉施設従事者等」による障害者虐待
3 「使用者」による障害者虐待

障害者とは 身体障害、知的障害、精神障害(発達障害を含む)、その他心身の機能の障害がある者であって、障害及び社会的障壁により、継続的に日常生活また は社会生活に相当な制限を受ける状態にある者のことをいいます。手帳を 取得していない者、18 歳未満の者も含まれる。

障害者虐待とは、次のいずれかに該当する行為。1 身体的虐待 2 性的虐待 3 心理的虐待 4 放棄・放任(ネグレクト) 5 経済的虐待

障害者虐待を受けたと思われる障害者を発見した人は、速やかに、市町村(又は都道府県)に通報しなければならないという義務を定めている。また、各都道府県や市町村には、「都道府県障害者権利擁護センター」や「市町村障害者虐待防止センター」など、障害者虐待に関する通報や、虐待を受けた障害者本人からの届出の窓口が設置されている。
障害者虐待防止センターは、通報を受けた場合に、虐待の事実確認や、被害者の一時保護を含む対応措置の実施、都道府県への報告などを必要に応じて行う。なお、これらの業務は委託することも可能とされている。
障害者権利擁護センターは、市町村の相互連絡の調整・援助、情報提供などを主に行う。

75 観念奔逸

躁病にみれられる。考えが次々と浮かび、その方向性も決まらない。目的も統一性もないが、表面的には関連があるようにみえる。

76 失語症

・脳の比較的前の方の部分に障害が起きた場合、聞いて理解することは比較的よくできるのに、話すことがうまくできず、ぎこちない話し方になる。
→ブローカ失語(運動性失語)
・脳の比較的後ろの部分に障害が起きると、なめらかに話せるものの、言い間違いが多く、聞いて理解することも困難なタイプの失語症になる。
→ウェルニッケ失語(感覚性失語)
・聞いて理解することはできるのに物の名前が出てこないため、回りくどい話し方になる。
→健忘失語
・「聞く・話す・読む・書く」のすべての言語機能に重度の障害。
→全失語

失語症は、脳梗塞や脳出血など脳卒中や、けがなどによって、脳(左脳)の言語領域が傷ついたために言葉がうまく使えなくなる状態。

77 開かれた終結(open-ended)

面接(カウンセリング)の終結時、困ったことがあれば、また、相談してくださいなどと伝えて終結すること。

78 振戦せん妄

アルコール依存における離脱症状のひとつ。アルコール飲酒を中止した後、2〜4日目頃に出現し、3〜4日で回復する事が多い。
症状は、頻脈や発熱、発汗などの著明な自律神経機能亢進、全身性の粗大な振戦(震え)、意識変容、精神運動興奮、失見当識、幻覚などが挙げられる。
幻覚は、幻視が多く、実際には存在しないはずの小動物や虫・小人が多数見えてきたり、それらが身体の上に這い上がってくるように感じたりする事がある。また壁のしみが人の顔に見えるなどの錯視や、作業せん妄(例 大工さんが、くぎを金づちで打つ動作といった職業上・生活上行っている行為を意識障害下に再現すること)が出現することもある。

79 感覚記憶

外界からの情報は、感覚器官を通して、感覚記憶に入る。感覚記憶には入った視覚情報(アイコニックメモリ)は、1秒程度、聴覚情報(エコイックメモリ)は、約2秒程度で失われてしまうが、注意を向けることによって、その情報は、短期記憶に送られる。
感覚記憶→短期記憶→長期記憶

80 レシピエントとドナー

臓器移植において、臓器被提供者をレシピエント、臓器提供者をドナーという。両者ともに、心理的支援を積極的に提供していく事は大切である。

81 信頼性

テストの信頼性には、安定性と一貫性がある。再検査法や平行テスト法で安定性を検証する事ができる。検査を実施するたびに、その結果が不安定である場合、安定性に欠けテストの信頼性は低くなる。一貫性とは、内的整合性(内的一貫性)ともよばれる。一貫性をみるために、折半法やα(アルファ)係数が利用される。信頼性の高いテストとは、安定性と一貫性がしっかりと確保されているテストである。

82 PTSD

心的外傷後ストレス障害。強い心的外傷(トラウマ)を体験、目撃したことにより、心理的、身体的症状が生じる。
同じ体験、目撃が、すべての人にとって同じように、心的外傷になる事はない。
例えば、大人には何気ない出来事が、ある子どもにとっては、心的外傷、PTSDになり得る場合もある。
症状として、侵入症状、回避症状、認知や気分の否定的変化、過覚醒症状がある。
事故や災害直後に、このような症状が見られる事もある。ただし、この場合は、急性ストレス障害である可能性も大きく、適切な対処や支援で、時間の経過とともに落ち着いていく。直ぐに、PTSDと判断するのは、間違いである。

83 離脱症状

依存症において、依存の対象物から離れた(中止)時、数時間から数日後にあらわれる症状である。依存の対象を渇望して、入手する手段ばかりを考えてしまったり、発汗、不眠、不安、振戦せん妄などがみられる事もある。